ARTISTアーティスト紹介
Alain Bonnaure
アラン・ボノール
「印象派を現代に受け継いだ画家」
若い頃に、フランスの名士アルベール・サロー氏に作品を買い上げられたことにより画家を志すことに決め、またサロー氏の強い薦めで名門のパリ国立美術学校(エコール・デ・ボザール)に進みました。
「これまでを振り返ってみると、私の絵の中で、光線の占める位置が時を経るごとに重要になってきたと気づくようになりました。
私の最初の師は偉大な彫刻家・アンリ・ボスケで、私は彼からデッサン、フォルム、ボリュームを学びました。
二番目の師・グロメールからは色彩を愛する心を学び、また自らを自然の中に置くことで空間や光を発見していきました。
それから私は印象派の画家たちに魅了されました。まずセザンヌでした。
彼は力強くバランスを取りながら、絵具を混ぜ合わせて光線を描く術を心得ていました。そしてゴッホの人間味あふれる情熱に魅せられ、ターナーからは光線の魔術的な力を発見しました。
彼の持つ近代的な視線は、まさに印象主義の先駆となったのです。
モネは私にとって異論の余地のない師です。彼は極めて緻密な色彩で一日のある瞬間をキャンバスに捉え、自然を愛情豊かに美しく夢いっぱいに描きます。
これらの画家に魅了され、季節と光の一瞬の美しさを捉えることが、私の絵の主なテーマとなったのです。
作品
-
サンタンジェルの黎明
(油彩10F) -
バラ色に染まるヴェニス
(油彩4F) -
平野の遠景
(油彩10F)
略歴
1941年 | フランス中部・ペリグーに誕生 |
---|---|
1954年 | 大賞受賞の彫刻家「アンリ・ボスケ」のアトリエに入る |
1955年 | 南フランス新聞社・取締役社長「アルベール・サロー」に作品を3点買い上げられ、画家を志す ※アルベール・サロー:ピカソやモジリアニのコレクター。若きボノールの作品を見て、彼の両親に国立美術学校へ行くことを勧めたフランスの名士 |
1958年 | 「パリ国立美術学校」に入学。その後、教員免状を得て卒業し、同年ローマ賞に入選 ※ローマ賞:1666年よりフランスにおいて、毎年アカデミーが絵画・彫刻・版画・建築・音楽のためのコンクールを主催し、各部門において最優秀賞と認めた生徒に、政府費用でローマの「フランス・アカデミー」に4年間留学させるための賞 |
1965年 | デッサンの教授となる |
1970年~ | 世界各地で絵画展を開催 |
1992年 | 初来日。銀座・神戸などで作家招待展を開催し、好評を博す。以来毎年のように、来日絵画展を開催 |