ARTISTアーティスト紹介
Michael Coudenhove Kalergi
ミヒャエル・クーデンホーフ=カレルギー
~ウィーン社交界の華であった『黒髪の伯爵夫人』クーデンホーフ光子を祖母に持つ~
ミヒャエル・クーデンホーフ=カレルギーの描く幻想世界
エルンスト・フックスらの創始したウィーン幻想派の流れをくむ画家であり、単なる写生に留まらない世界観は、見る者に現実と幻想の狭間をたゆたうような不思議な感覚を与えます。
作品
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ベネチアのゴンドラ
(シルクスクリーン31cm×42cm) -
プラハ マラ・ストラーナ
(水彩41cm×30cm) -
ミラベル庭園
(油彩15号)
略歴
1937年 | チェコで生まれる |
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1960年 | ウィーン造形美術大学大作賞を皮切りに、数多くの受賞歴に輝く |
1980年 | 貢献に対しオーストリア共和国より「芸術名誉十字勲章」を授与 |
1998年 | 環境問題をテーマにした作品に対し、オーストリア・アルバート・シュヴァイツァー協会より「科学芸術名誉勲章」を授与 |
2013年 | オーストリア大統領より、長年の芸術への功績に対し「プロフェッサー」の称号を授与 |
2018年 | 更なる名誉として「科学芸術功労十字章一等級」を授与 |
2018年 | ご逝去(81歳) |
■画伯の祖母、クーデンホーフ光子について
画伯の祖母クーデンホーフ光子は日本人で初めて正式な国際結婚をし、ハプスブルク家の治めるオーストリア=ハンガリー帝国の名家クーデンホーフ家に嫁いだ女性です。夫が伯爵であったため国際ロマンスと騒がれ、ウィーン社交界の華と謳われました。
吉永小百合主演の『ミツコ ―二つの世紀末―』と題した全5回にわたるNHKのドキュメンタリーは多くの女性の反響を呼び、歴史の波に埋もれていた彼女を大きくクローズアップさせました。吉行和子、大地真央による舞台も大変人気があり、ゲランの香水「ミツコ」のモデルとなったことでも有名です。
■EUの礎を築いた伯父リヒャルト
画伯の伯父であり、光子の次男でもあるリヒャルト・クーデンホーフは現在の欧州連合であるEUの礎となったパン・ヨーロッパ思想を提唱されたかたです。俳優のごとき風貌とその人生は、名作映画「カサブランカ」におけるヴィクター・ラズロのモデルとなった説があることでも有名です。大の親日家であり、日本の時計、万年筆、電化製品などを大事にしていました。
■お客様の声
これまで多くの公共施設や個人に収蔵されてきましたが、画伯の作品を手にされた方からは多くの喜びの声を頂戴しました。繊細で優雅な描写により、建物に関する作品は「お部屋が格調高くなる」、花に関する作品は「とても優しさを感じる」、静物画の作品からは「まるで宝石箱のよう」…といったような様々な感想がございました。