ARTISTアーティスト紹介
Pilar Tell
ピラール・テリ
画家として活動を始めて20年以上が過ぎました。
それは同時に、画家である夫フランシスコ・ボッシュと、お互いの芸術を高め合ってきた時間をも意味します。
私の描く世界には、主に女性や大好きな動物たち、自宅の庭に咲く花々などが登場します。
かわいらしい猫、音楽家、憂いを秘めた女性、月夜に物思いに耽ける女性、小枝に留まり居眠りをしている小鳥、ちょっと幸せな気分でカクテルを傾ける女性…そんな日常のシーンを楽しくイメージしています。
人物も動物もふくよかにそしてしなやかに表現し、イエロー、ブルー、グリーン、パープル等の強めの色とベースの乳白色とのコントラストにより、モチーフの表現をより一層引き立たせています。
遊び心がいっぱいで、思わず笑みがこぼれてしまう絵、そんなあたたかな絵を目指して、これからも描き続けたいと思います。
独自のテクニックは…大理石の粉、顔料、ゴムを混合したものを、ペンティングナイフで下地を作り、サンドペーパーで下地の表情を整えます。
油彩にコラージュを加えることもあります。
この技法は1990年頃から私の画風として定着しました。
フレスコ画を彷彿とさせる落ち着きのあるイメージと大人のユーモアセンスが特徴です。
2010年、スペインのジローナにある猫博物館において、毎年開催される大人気の猫アートコンテストに要請を受け、初めて出品。
各国から多くの画家が参加する中、人気投票により1位~3位までを独占するという快挙を成し遂げました。
同年3月、スペインの大手新聞社である、ヴァン・グアルディア新聞に夫の画家フランシスコ・ボッシュとともに取り上げられ、「世界で活躍する夫婦の芸術家」として紹介されました。
作品
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月夜に乾杯
(油彩25号) -
愉快な気分
(油彩25cm×25cm) -
ポピー畑でお散歩
(油彩6号)
略歴
1950年 | スペインのヴィラ・サクラ市に生まれる |
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1968年~ | スペインのバルセロナにあるセント・ジョルディ美術高等学校にて学ぶ |
1972年 | 同校にて同じく画家であるフランシスコ・ボッシュと出会い、1971年に結婚する |
1973年~ | リベラ・ド・レブル「ナヴァレット・エル・ムンド」ワークショップのコンテストに参加 |
1976年~現在 | スペイン・マスノウ市に夫と二人の子どもと共に在住 |
■主な展覧会
1978年 ティップトップホール(スペイン─バルセロナ)
1981年 ヴィラ・サクラ市市役所のオープニングセレモニー(スペイン─ジローナ)
1986年 スイス系学校(スペイン─バルセロナ)
1988年 アレヤ(スペイン)
1990年 イヴィアージローナ(スペイン)
1992年 神戸、名古屋、前橋(日本)
1993年 ヴィック(スペイン)
1994年 ワシントン(アメリカ)
1995年 オリンピック(スペイン─ヴィック)
1997年~2006年 日本全国各地
2009年 ペルピニャン(フランス)
2010年 リョレト(スペイン─バルセロナ)
■常設展示場所
マーブル・アーチ・アート・ギャラリー(英国─ロンドン)
マリン・プライス・ギャラリー(アメリカ合衆国─ワシントン)
ギャルリー・デュ・シュヴァリエ(フランス─パリ)